交通安全協会費について(佐賀県運転免許センターの場合)

私は常々、交通安全協会という団体について疑問を抱いていました。どうしてかというとその存在理由が分からなかったからです。

警察は運転免許の更新事務について佐賀県交通安全協会に業務委託しています。
当然のことですが、交通安全協会という財団法人は、交通安全のために存在しています。そして交通安全のためのいろいろな活動をされています。

しかし、巷でささやかれていること(警察の天下り団体、窓口職員の上から目線、職員の多くが警察関係者、協会費の使途不明等)の真相を確かめるためにネットでいろいろ調べてみました。

そして、辿り着いたのが次のサイトです。

交通安全協会の問題点
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%8D%94%E4%BC%9A

■他県に比べて遅れている免許更新手続きについて
http://www.saga-chiji.jp/teian/goiken_new/entry.html?eid=1090

平成19年3月1日から「県証紙の購入窓口」と「免許更新受付窓口」と「協会費納入窓口」に窓口が分離されました。

どうしてかというと、交通安全協会への加入が任意であることを明確にするためです。
元々加入は任意でした。しかし、同じ窓口で更新手数料と協会費を同時に納入していたので、任意加入ということが明確ではなかったですし、半強制的に納入させられていたという実態がありました。
しかし、テレビ報道等の圧力により任意加入を明確にするために窓口が分離された訳です。

こういうことを事前に頭に叩き込んで今日(平成21年12月6日)佐賀県運転免許センターへ更新手続きへ行ってきました。

以下、手続きの順番です。参考になさってください。



【A】 入口から入るとまず年配の職員さん2名から番号入りの整理券(銀行の窓口の整理券のようなもの)を渡され、順番が来るまで待つよう指示されます。
以前は、写真を持参していない場合は、入口右側のスペースで写真を撮っていましたが、今は不要です。(免許センターの場合)


【B】 次に、「県証紙の購入窓口」(入口から直ぐ左側)で県証紙を購入します。更新手数料2,550円と講習手数料1,050円の合わせて3,600円でした。
窓口の対応は、とてもいい感じです。花まるをあげたいくらいです。
相変わらず高いし、更新期間が短いですね。これは法律で定められたことなのでなんとも言えません。でも、その法律を作るのは国会な訳で、国会議員の中には警察と仲良しこ良しの方もおられる訳で、政府関係者には警察庁上がりの方もおられる訳で・・・


【C】 次に行くのは2番窓口です。2番窓口には、6つの窓口があります。1番から6番までです。1番から6番までの窓口の上にそれぞれ電光掲示板で、整理券番号が表示されます。それと同時に整理番号のアナウンスがあります。
「○○番の方、○番窓口へどうぞ」みたいな感じです。


ここで注意すべきことは、この2番窓口(1番から6番まで)で交通安全協会費を請求されるということです。
当たり前のように「交通安全協会への加入をお願いしております」と言いながら納入待ちの体制です。
加入したくない場合は、ここでハッキリと大きな声で「加入しません」「払いません」と言ってください。
今日、私がそう言うと後ろの方で睨みを利かせた年配の男性が「○○さんですね」と私の名前をつぶやくのがはっきりと聞こえました。大変不愉快でした。
「加入されないのですね?」と念を押されたので「ハイ!」と大きな声で答えました。


ここで問題にしたいのは、窓口の分離が未だになされていないことです。
平成19年3月1日から「県証紙の購入窓口」と「免許更新受付窓口」と「協会費納入窓口」に窓口が分離されたことは前述しましたが、これがなされていないのです。
今、行われているやり方は、「県証紙の購入窓口」と「免許更新受付窓口、且つ協会費納入窓口」です。
これで分離したとでも思っているのでしょうか?「免許更新受付窓口、且つ協会費納入窓口」をふたつに分けなければなんの意味もありません。問題なのは、「協会費納入窓口」を独立しなければならないのに、なされていないことです。
県知事からの質問に下記のように答えておきながら、未だに実施されていないというのはどういうことでしょうか?
怠慢過ぎではないですか?


「警察本部においては、交通安全協会に対し、前記の窓口分離の徹底とともに、免許更新者に対する適切な応対について指示しました。この指示内容の徹底について、今後とも指導してまいります。(警察本部から知事への回答)」


力関係は、「警察本部<交通安全協会」なんでしょうか?元部下の言うことなんて無視なんでしょうか?
交通安全協会は、警察から業務委託された財団法人に過ぎないことを肝に銘じてほしいです。


個人的に思うのは、「協会費納入窓口」を別の建物で行うべきだということです。加入したい方は、別の建物へ行ってでも加入するはずですから(笑)
加入したい方は、1年当たり500円の協会費を用意しておいて直ぐに渡した方が早く済みます。


【D】 次に2番窓口で渡された書類に必要事項を記入します。
書類は、運転適正検査表みたいなものと、更新用の用紙です。
運転適正検査表は、運転に問題がない場合は、8に○をつければ良いです。
更新用の用紙は、特に変更がない場合は、「氏名のフリガナ」と「電話番号」と「4桁の暗証番号を2つ」記入してください。


【E】 次に3番窓口で上記の書類を出してください。

私の落ち度で記入モレがありました。「4桁の暗証番号2つ」を書き漏らしていたのです。
その時の窓口の対応は酷いものでした。正に「つっ返された」あるいは「投げ返された」という感じです。
3番窓口には女性が4人並んで座っていました。私に用紙を投げ返したのは、左から2番目の女性の職員さんでした。
非常に気分が悪かったです。正に上から目線そのものですね。一財団法人の職員のとるべき態度ではありませんね。

本来のあるべき言動は、「申し訳ございませんが、○○が記入モレとなっております。再度ご記入の上提出してください。」
と言いながら丁寧に用紙を差し出す、ではないでしょうか?


【F】 次に4番窓口です。ここは簡単な視力検査です。
視力に自信がない場合は、新しいメガネを事前に作っておきましょう。


【G】 次に5番窓口です。更新用の用紙を提出してください。


【H】 次に6番窓口です。ここで免許証用の写真を撮影します。
3番窓口で気分が悪かったおかげで、変な顔で写ってしまいました。


【I】 次に講習(優良・一般と違反者に分かれる)を受けて終わりです。



私は、交通安全協会という団体は要らないと思います。ましてや、上から目線の財団法人なんてまっぴらごめんです。
先日、「事業仕分け」が行われましたが、その中に交通安全協会が含まれていないのが不思議でしょうがないです。
真っ先に「事業仕分け」されるべき存在じゃありませんか?

交通安全協会に限らず警察制度そのものに疑問を持っています。高圧的態度はお隣の怖い国となんら変わらなくないですか?
問題意識を持って生活することは、とても大切なことだと思います。
みんなが払うから払うとか、みんなが払わないから払わないとか、そういうことではいけません。ちゃんと自分の意見や意志を持って行動することが大事です。

近年、ドライバーの協会離れが目立っているといいます。私は交通安全協会の存続問題に発展するのではないかと思います。そのときの動向に注目しています。存続のために税金を投入することになるかも知れないからです。

私は、なにも「協会費は払うな運動」をしている訳ではないです。協会活動に共感を持っている方は、気持ちよく加入してください。「おかしいと思うことはおかしいと自由に発言できること」が大事なんです。それが民主主義だし、言論の自由だと思います。